懐かしい味

 

相変わらずの暑さですね。

窓を開けても熱風が入ってきます。

夏の暑さが残っているのに秋の気配が少し感じられる今の時期は熱中症にかかりやすいかもしれません。

皆さま、お気をつけてくださいね。水分・塩分忘れずに!です。

 

さて。

ここのところスタッフCはおにぎりを作ることが増えてきました。

家族のお弁当用なのですが。

ちょっと前までは混ぜ込みご飯のもとを買って混ぜ込みおにぎりにしていたのですが、どうやら白いご飯と塩と梅干し、お海苔を巻いたおにぎりもごちそうになるらしいと判明したので、最近はもっぱらそのスタンダードなおにぎりをこしらえています。

よく使うので今年は梅干し漬けようかしら…と思っていたのに、うっかり梅の時期を逃してしまいました。

 

梅干しを頻繁に使うようになり、つい先日ふと父方の祖母の漬けた梅干しの味を思い出しました。

人生で一番好きな梅干しです。

酸っぱい梅干しなのですが独特の風味と甘さがありました。

果肉が特別厚いわけではないのに食べ応えがあったのは、その味と程良く乾燥した実の弾力あるしっとりした歯ごたえ故でしょうか。

口の中の皮と実を味わいながら食べるのが好きでした。

祖母は別居していたので子供の頃遊びに行った時に梅干しがあると必ずもらってきていました。

でもどんなにたくさんもらってきても食べ続けていれば無くなります。

ずっと食べていたいのに食べると無くなってしまうという理不尽。

ままならない。

 

いろいろ食べてきた梅干しの中で祖母の梅干しが一番好きだなと再認識しています。

あのとても好きだった味。

祖母は数年前に鬼籍に入ったため教わることはもう叶いません。

味の記憶も歳を重ねるごとに薄れていっている様にも思います。

 

あたりまえに食べている物でも、これが好きだと思ったらすぐに作り方など聞いておくと良いのかもしれませんね。

特に一般家庭の味などはずっと食べられるものではないですし。

教われる人がそばにいるうちに教わっておく。

これは好物だ!と思ったなら初動が肝心。

なぜなら不思議なことに、例えば祖父母や親等ずっとご飯を作ってくれていた人の味を真似しようとしてもなかなかその域に到達しないことが多いのです。

よく聞きませんか。

「親の味を再現しようとして同じ物を同じ味付けで作っているのに、あの味が出ない」とか。

あれ何ででしょうね。

スタッフCも経験者です。

そんなふうに好きな味を再現するのにも時間がかかることがあるので、師匠がそばにいる人は早めにご教授いただけるといいのかもしれません。

 

仕事でも家庭でも長年誰かの為に料理を作り続けてきた人達にはなかなか敵わないなぁと思っています。

特に一般家庭で特別新鮮な物や上質な物で調理しなくても美味しく作れるあの技術。

すごいです。

食事を作ってくれる人たちには感謝しないとな と、幻になってしまった祖母の梅干しを思いながら実感しているスタッフCでした。

 

 

 

 

スタッフC

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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